第二次性徴期のおこる中学生
中学生になると体の成長の第二次性徴期も始まり、親との関係も少しずつ大人同士のつながりのようになってきます。
第二性徴期とは、生物学的な性差のつく、性的に成熟する過程です。人間の場合であれば、第一次性徴(外形的性差の現れる段階)という赤ちゃんの頃に向かえ、その次の第二次性徴期は、生殖能力を持つようになり子供から大人への心身の変化が見られます。いわゆる思春期と呼ばれる時期です。男の子が男らしく、女の子が女らしくなっていくときです。
一般的には個人差がありますので、女の子のほうが早く、第二次性徴の発現が始まるのは、早ければ男性が9歳、女性が7歳7か月から、遅くとも男性が13歳(ローティーン)、女性が11歳11か月(プレティーン)、平均して男性が11歳6か月(小学校高学年)前後、女性が9歳9か月(小学校中学年)前後からである。
このように第二次性徴を迎える中学生たちは、体の変化とともに精神的にも異性を意識しはじめるため自分の体の変化が気になりだしますね。女の子であれば太っているとか、やせている、足が太い、顔が大きいなどいろんなことが気になりだしますし、男の子は身長の高さ、にきびなども気になり始める頃です。
女の子は背が急激に伸びなくなる
女の子に関して言えば、中学生で背が伸びるのが止まる女の子がほとんどです。
ほとんど全ての女の子は小学生の高学年から中学生の頃に初潮を迎えます。これが成長が止まる原因です。女の子が初潮を迎えると体のバランスが変わり始めるため、背を伸ばす「成長ホルモン」の成分が減り身長の伸び率がぐんと下がります。
そして、今までのように成長をする時期サヨナラすることになるのです。
そのため、女の子が中学生になってから背を伸ばしたいと相談に行かれても、時はすでに遅い場合がほとんどです。
男の子の身長が逆転するとき
それまで女の子と男の子の背は女の子の方が大きかったのですが、中学生に入ると男の子の方が大きくなり、背の高さも逆転し始めます。
それは、女の子の成長が止まった後も男の子はさらに成長をするからなのです。
男の子はまだ伸びる余地があります。
男の子は中学生でも、まだ身長が伸びる余地があります。女の子は初潮を迎えると成長ホルモンよりも、「性ホルモン」が多く出るようになります。
しかし男の子の性ホルモンが出るのは3~4年ほど遅いためまだ、成長ホルモンが優位に働き、男の子は女の子よりも背が高くなるのです。
男の子はいつまで成長するのか?
「知り合いの子は20歳まで身長が伸びたよ。。」なんていう、無責任な人の話を聞くこともありますが、すべての子供が20歳まで伸びると鵜呑みにはできません。いつまで成長するかは個人差が大きいのです。
この個人差とは、遺伝的な要素が大きいとされていますので、お父さんやお母さんがいつごろ背が伸びたか聞くと良いでしょう。
成長する時期には限りがあります。気がついたらすぐに成長のためによい生活を送ることが必要です。
実際にいつまで伸びるの?
じゃあ、いつまで伸びるの??
といわれてすぐに答えることはできません。
まず、病院に行って、レントゲンなどの検査を受けて、まだ成長できるだけの、骨と骨の間の隙間があいているかを見てもらって、初めて根拠を持って予測ができます。それでもあくまで予測ですが。。。。
背が伸びなくなった大人にはその隙間は無く、小さな子供ですとその隙間はたくさんあるのはレントゲンをみると一目瞭然です。
しかし、成長が止まりかけになるとその隙間はレントゲンの角度によって見えたり見えなかったりするそうです。
しかし、その隙間がある限りは成長していくのです。
背を伸ばす工夫
しかし、中学生に入ってまだまだ背を伸ばしたいと思う人はたくさんいることでしょう。 クラブ活動でも背が高ければレギュラーになれるのに。。。
もっと女の子(男の子)に人気が出るのに。。。と切実な願いも持ち始めることでしょう。
中学生に入って身長を伸ばす方法としてお勧めは、食生活の改善と睡眠時間を取ることです。 特に、身長が伸びるためにはたんぱく質の摂取は欠かすことができません。 体の大半はたんぱく質で出来ていて、さらに成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促すのはたんぱく質の中に含まれているアルギニンと言う成分です。
アルギニン
アルギニンは成長ホルモンを作り出す成分です。しかし、たんぱく質はお肉や魚にたくさん入っていますが、油が多すぎると成長にはよくありません。
そのため脂質の少ない豆腐や大豆なども積極的に取ってください。 好き嫌いが多い子供であればサプリメントなどを上手に利用するのも手です。中学生の頃になると体もできてきますので、足りない成分を補給するのもいいでしょう。
睡眠をしっかりと取る。
また睡眠時間も大切です。本当であれば10時間ほど睡眠をとって欲しいところですが、せめて8時間は睡眠をとってくださいね。
睡眠中には成長ホルモンが一番活発にでます。睡眠不足になると成長ホルモンが出ている時間が短くなってしまうので要注意です。塾などで忙しい子供もいると思いますが、睡眠をとることは忘れてはいけません。
ストレスをためない。
さらにストレスをためることも禁物です。ストレスは成長にとても悪い影響を与えてしまいます。
感受性の強い年頃ですので、せめて家の中ではストレスをためなくてもよい環境を作ってあげてください。