健康維持に大切なビタミンC
ビタミンCは健康維持のためにとても大切な栄養素です。ビタミンCは、細菌などから身体を守るシステムを助けたり、メラミン色素の育成をおさえ若々しさを保つ手助けをしてくれます。また、コラーゲンと一緒に取ると、コラーゲンの育成も助けるので美容にもとても良いとされている栄養素です。他にも、ビタミンCには身体がイライラに負けないための物質を作るのをたすけたり、ニトロソアミンの発生を減らすなど健康維持にとても大切な栄養素のひとつなのです。
ビタミンCの不足
ビタミンCが足らないとコラーゲンを十分に作ることができません。

大航海時代に、多くの船乗りたちが命を落とした原因もこのビタミンC不足にあるといわれています。
バスコダガマはアフリカの希望峰をまわり、ヨーロッパからインドへ渡りましたが、1498年の1年間の航海で乗組員の役6割が命を落としたといわれています。
これを科学的に解明できたのは1700年代に入ってからです。
イギリス海軍の軍医ジェームス・リンドは船乗りたちの食事に注目しました。
それまでは、パンや肉中心の食事が中心だったのですが、1745年5月に食事による実験を実施しました。航海中に2人ずつ6種類の献立を与えたところ、オレンジとレモンを与えた二人は体調が良くなったのです。1795年、イギリス海軍によって全乗組員に対してレモンジュースを支給するように海軍本部を説得し、これによって約10年後には、ビタミンCの不足から命を落とす船乗りはほとんどなくなったといわれています。
最近では飽食の時代というのもあり、ビタミンCが不足したために死に至ることはほぼ無くなりましたが、バランスの悪い食事などが原因でビタミンCが不足することはあります。
ビタミンCが不足するといろいろな形で身体にサインが出てきます。ちょっとした打ち身で青あざができたり、体調を壊しやすい、食事によってムカムカしたり、少しのことで息が切れるなどがあります。
壊れやすいビタミンC

ビタミンCはとてもデリケートな栄養素です。
水や熱に弱くすぐに壊れてしまうので、上手に身体に取り入れるようにしましょう。
なるべく新鮮なものを早めに、そして煮るよりも炒める調理法の方がビタミンCを損なわないといわれています。
体の中のビタミンCにはタバコからも失われます。タバコ1本で破壊されるビタミンCの量は25mgといわおれており、タバコ1箱吸うと200mgものビタミンCが破壊されることになります。
そしてイライラすることもビタミンCを破壊するといわれています。
仕事や育児だけでなく、十分な睡眠が取れなかったり、暑さ寒さからでもビタミンは破壊されるそうです。
このようにとてもデリケートなビタミンCなので、日頃から食事のバランスに気をつけて十分に採ることをおすすめします。サプリメントなどを利用するのもおすすめです。