タバコとビタミンC

日頃から規則正しい生活とバランスの取れた食事をすることは健康維持のためにとても大切です。とはいっても、忙しい現代社会でそれを実行するのはなかなか難しいのも現実です。
特に喫煙者には積極的にとってもらいたい栄養素のひとつにビタミンCがあります。喫煙者の血中のビタミンCは非喫煙者と比べると半分以下とも言われています。
ビタミンCは細菌から身体を守るシステムを助けるほか、身体がイライラに負けないための物質を作るのを助けたり、コラーゲンの生成を助けたりする大切な栄養素です。
ところが、タバコを吸うとこのビタミンCが大量に破壊されます。タバコ1本につき25mgのビタミンCが破壊されるといわれています。
タバコを1日に1箱吸う方は約500mgのビタミンCが破壊されることになります。また、タバコの副流煙はタバコから直接吸い込む主流煙のほうがはるかに有害とも言われています。
イライラしたときにタバコを吸う方は多いと思いますが、その結果多くのビタミンCが破壊され、身体がイライラに負けないための物質も破壊されてしまうのです。
タバコを吸う方はすすんでビタミンCを取ることをお勧めします。
●イライラしている人に
飲酒とビタミンC

そしてビタミンCはお酒に対しても、お勧めな栄養素です。
飲酒の量が多い方も、喫煙者と同様、血中のビタミンC濃度が低いといわれています。アルコールは身体の中で他の成分に変わるときに、たくさんのビタミンCが使われるのです。
アルコールは体の中で、まずアセトアルデヒドなどに変わったあと酢酸となり、その後、水と酸素となって体から出されます。ビタミンCが足らないとアセトアルデヒドが体外に出されるのが遅くなるとも言われています。
お酒を飲みすぎてしまったら
お酒を飲みすぎた次の日は、身体がだるかったり、気持ち悪かったりと、とても辛いものです。こんなときは、体の中に残ったアセトアルデヒドを早く体外に出すように心がけましょう。
まずは水分の補給をしてください。水分補給によって薄められたアセトアルデヒドをは水分となって体の外に出されます。
オレンジジュースやグレープフルーツジュースはビタミンCもたくさん入っているのでおススメです。食べ物では、シジミの味噌汁や梅干、柿も良いといわれています。
シジミにはアセトアルデヒドを身体の外に出す成分が多く含まれていると言われています。アルカリ性食品である梅干も、アルコールから酸性になってしまった身体を元に戻すのを手助けするといわれています。
そして、柿にはタンニンやビタミンCが多く含まれていて、いずれも飲みすぎた後にはとても良いとされている栄養素なのです。