コラム

「足が大きい子は身長が伸びる」など身長にまつわる逸話のウソとホントを検証

足の大きさと身長は比例する? 足のサイズが大きい子どもは「背が高くなる」と言われていますが、医学的に証明されたわけではありません。骨の成長スピードは各部位で異なり、手足の骨から成長し、最後に胴体が成長することが多いです。 一般的にはバランスよく成長するため、足のサイズが大きければそれに見合った身長になることが多いですが、例外もあります。 ⇒足の大きさと身長の関係は医学的に証明されていません。   長時間寝る子は大きくなる? 「寝る子は育つ」という言葉があるように、成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。特に寝入ってからの2時間半に成長ホルモンが多く出ると言われています。眠りの浅いタイプの人は注意が必要です。 昼寝の時間でも同様に成長ホルモンが分泌されます。横になることでリラックスし、重力の負担から解放されるため、睡眠は身長の成長に寄与する可能性があります。 ⇒寝る子は育つという言葉には一理あります。     身体に筋肉を付けすぎたら伸びなくなる? スポーツで小さい頃から身体を鍛えている子どももいます。適度な運動や、成長ホルモンの分泌を促す弱~中程度の負荷の筋トレは良いとされています。 しかし、過度な負荷をかける筋トレは骨や関節に負担をかけ、成長を妨げる可能性があります。うさぎ跳びやウェイトを用いたジャンプ動作、長時間の縄跳びは成長期には避けたいトレーニング例です。⇒過度な筋トレは成長を妨げる可能性があります。     牛乳を飲むと背が伸びる? 牛乳にはカルシウムが含まれており、骨を丈夫にするのに役立ちますが、カルシウムだけでは身長は伸びません。成長ホルモンが骨端線に働きかけ、骨の本体となるコラーゲンが作られ、その中にカルシウムやリン、マグネシウムが吸着して骨を硬くします。 牛乳の摂取は栄養補給として有益ですが、飲み過ぎるとカロリーオーバーになり、かえって成長に悪影響を与えることがあります。 ⇒牛乳だけでは背は伸びません。     正座をすると背がのびない? 日本のライフスタイルは正座から椅子のスタイルへと変化しています。長い時間正座をすると足の骨に圧力がかかり、成長期に骨が伸びようとする力を妨げる可能性があります。 また、血管が圧迫され、必要な栄養が骨端線に届きにくくなります。現代の子どもが座高が低く足が長くなっているのは、正座をしなくなったことも一因かもしれません。⇒成長期には正座を避けたほうがよいでしょう。

「足が大きい子は身長が伸びる」など身長にまつわる逸話のウソとホントを検証

足の大きさと身長は比例する? 足のサイズが大きい子どもは「背が高くなる」と言われていますが、医学的に証明されたわけではありません。骨の成長スピードは各部位で異なり、手足の骨から成長し、最後に胴体が成長することが多いです。 一般的にはバランスよく成長するため、足のサイズが大きければそれに見合った身長になることが多いですが、例外もあります。 ⇒足の大きさと身長の関係は医学的に証明されていません。   長時間寝る子は大きくなる? 「寝る子は育つ」という言葉があるように、成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されます。特に寝入ってからの2時間半に成長ホルモンが多く出ると言われています。眠りの浅いタイプの人は注意が必要です。 昼寝の時間でも同様に成長ホルモンが分泌されます。横になることでリラックスし、重力の負担から解放されるため、睡眠は身長の成長に寄与する可能性があります。 ⇒寝る子は育つという言葉には一理あります。     身体に筋肉を付けすぎたら伸びなくなる? スポーツで小さい頃から身体を鍛えている子どももいます。適度な運動や、成長ホルモンの分泌を促す弱~中程度の負荷の筋トレは良いとされています。 しかし、過度な負荷をかける筋トレは骨や関節に負担をかけ、成長を妨げる可能性があります。うさぎ跳びやウェイトを用いたジャンプ動作、長時間の縄跳びは成長期には避けたいトレーニング例です。⇒過度な筋トレは成長を妨げる可能性があります。     牛乳を飲むと背が伸びる? 牛乳にはカルシウムが含まれており、骨を丈夫にするのに役立ちますが、カルシウムだけでは身長は伸びません。成長ホルモンが骨端線に働きかけ、骨の本体となるコラーゲンが作られ、その中にカルシウムやリン、マグネシウムが吸着して骨を硬くします。 牛乳の摂取は栄養補給として有益ですが、飲み過ぎるとカロリーオーバーになり、かえって成長に悪影響を与えることがあります。 ⇒牛乳だけでは背は伸びません。     正座をすると背がのびない? 日本のライフスタイルは正座から椅子のスタイルへと変化しています。長い時間正座をすると足の骨に圧力がかかり、成長期に骨が伸びようとする力を妨げる可能性があります。 また、血管が圧迫され、必要な栄養が骨端線に届きにくくなります。現代の子どもが座高が低く足が長くなっているのは、正座をしなくなったことも一因かもしれません。⇒成長期には正座を避けたほうがよいでしょう。