バレーやバスケットなどのスポーツ観戦をしていると明らかに日本人と海外(特にヨーロッパ)の選手との身長差が気になります。強い選手になるには身長だけではなく技術は大きな要因となりますが、背が高い方が有利なのは明らかです。
男子 | 女子 |
オランダ 183.8cm | オランダ 170.7cm |
デンマーク 182.6cm | デンマーク 168.7cm |
ノルウェー 182.4cm | ベルギー 168.1cm |
スウェーデン 181.5cm | ドイツ 168cm |
リトアニア 181.3cm | ノルウェー 168cm |
ドイツ 181cm | イタリア 167.8cm |
クロアチア 180.5cm | オーストリア 167.6cm |

世界で一番身長が高い国はオランダです。
オランダ人が高い説世界一の健康国といわれているオランダ。食生活はチーズや豆類など成長に必要な食事が主です。
はっきり断定できる理由はわかっていませんが、これまで考えられてきた要因は
- 酪農国なので乳製品をたくさん食べているから。
- 欧州では1950~70年頃まで、放牧されている牛や豚が食べる草に成長ホルモン剤が入っていて、その肉を食べていたから(現在はホルモン剤の使用は禁止されている)。
- 日射量が少なく、「寒い地域の動物の方が体が大きくなる」という"ベルクマンの法則" 説。
- 民主化が進んだことで、庶民にも富が行き渡るようになった(=栄養改善が行われた)から。
また、最近の説では、オランダ北部在住の約9万5千人・1935年~67年生まれのオランダ人を対象にした大規模な疫学調査を実行。最も多くの子どもに恵まれていたのは、「平均身長より高い男性+平均的な身長の女性」の夫婦の組み合わせでした。具体的には平均身長より7cm高い男性は、平均身長より14cm低い男性より子どもの数が0.24人増える結果になったそうです。
また、平均身長より高い女性が生んだ子供の生存率が高いこともわかりました。
つまり、オランダでは男女ともに身長が高いほど子孫を残すのに有利になるという判断から平均身長が伸びたのでは?という説が新たに加わりました。
寒い地域は背が高くなる説

べルクマンの法則って知ってますか?
「寒い土地に生息する動物の方が温かい土地に生息する動物よりも体格が大きくなる。」
これは、ドイツの生物学者クリスティアン・ベルクマンが1847年に発表しました。
わかりやすい例を挙げると、本州に住むツキノワグマは体長130~200㎝、北海道に住むヒグマは体長150~300㎝になります。
寒い北海道の方がたしかに大きいですね。
日本国内での平均身長も寒い地域の方が弱冠高く、温かい地域は低いというデータが出ています。
日本の平均身長は男子170.7cm、女子158cmですから、オランダ人と約10cmの違いがあります。
アジアの中で最も背の高い国は、韓国です。韓国人男性の平均身長は173.7cm。
背の低い国では、スリランカが163.6cm、フィリピン163.4cm、インドネシア158cmです。
この、数値だけで北欧人の身長が高いことがわかります。また、温かい気候の南アジアや東南アジアは身長が低いことがわかります。